マリオ・バルガス・リョサ 略歴

wikipedia より

1953年に入学し、国立サン・マルコス大学で文学専攻。

19歳でフリア・ウルキーディ(Julia Urquidi)と結婚した。

1971年、マドリード・コンプルテンセ大学でPh.D.取得。

1990年、ペルーの大統領選挙に出馬するが、決選投票にてアルベルト・フジモリに敗れて落選した。

2010年、ノーベル文学賞受賞。ペルー国籍のノーベル賞受賞は史上初。 バルガス・リョサはラテンアメリカ文学で最も重要な作家の一人であり、また世代を代表する書き手でもある。ラテンアメリカ文学が60年代から70年代にかけて世界的に流行したなかで、最も影響力をもち、また広範な読者を獲得したのは彼だと考えている批評家もいる。

権力構造の『地図学』と、個人の抵抗と反抗、そしてその敗北を鮮烈なイメージ」で描いたことをを称えたものだった。バルガス・リョサがその文名を高めたのは1960年代の「都会と犬ども」「緑の家」をはじめとする長編小説群だった。


またジャーナリズムや文芸批評などのジャンルを含めた精力的な作家活動を行っている。彼の小説はコメディーでもあればミステリーでもある。あるいはそれは歴史小説でもあれば、ぞっとするような政情を描いていたりもするのである。

「パンタレオン大尉と女たち」と「フリアとシナリオライター」などの作品が映画化されている。

彼の仕事の多くには書き手として観るペルー社会が色濃くでている。自身の母国であるペルーでの実体験も同様である。しかし、彼の活動領域はますます広がりをみせ、他国で問題となっているテーマへも取り組むようになった。作家としての方向転換は他にもある。


近代文学を思わせるスタイルやアプローチだけでなく、ときとして非常にポストモダン的な作風をみせることがそれだ。

多くのラテン・アメリカ文学の作家と同様に、バルガス・リョサは作家活動を通じた政治行動にも積極的である。その政治思想は、次第に左翼的なものから右翼的になっていく。はじめはキューバでのカストロ政権を支持していたのだが、後には彼への失望を語っている。1990年には中道右派のFREDEMO 連合からペルー大統領に立候補した。ネオリベラル的な改革を唱道してのものである。その後バルガス・リョサは穏健的保守政党の支持にまわっている。

【参考】:リベラリズム (国際関係論)

【小説】

La ciudad y los perros(邦訳『都会と犬ども』 新潮社.1987年) 
La casa verde(邦訳『緑の家』 新潮文庫.1995年→岩波文庫上下巻.2010年)


 
Los cachorros
Pantaleón y las visitadoras(邦訳『パンタレオン大尉と女たち』 新潮社.1986年)
Elogio de la madrastra(邦訳『継母礼賛』 福武書店.1990年)
Los cuadernos de don Rigoberto(邦訳『官能の夢』 マガジンハウス.1999年)
El hablador(邦訳『密林の語り部』 新潮社.1994年)
Historia de Mayta
Conversación en La Catedral(邦訳『ラ・カテドラルでの対話』 集英社.1984年)
La guerra del fin del mundo(邦訳『世界終末戦争』 新潮社.1988年)
¿Quién mató a Palomino Molero?(邦訳『誰がパロミノ・モレーロを殺したか』 現代企画室.1992年)
La Fiesta del Chivo  
El Paraíso en la otra esquina(邦訳『楽園への道』 河出書房新社.2008年)
Lituma en los Andes
La tía Julia y del escribidor(邦訳『フリアとシナリオライター』 国書刊行会.2004年
 

【ノンフィクション】

García Márquez: Story of a God-Killer (dissertation at the publication was ceased in the mid-1970s)
マドリード・コンプルテンセ大学で講義したガルシア・マルケス論
Perpetual Orgy  (工藤庸子訳、『果てしなき饗宴 フロベールと「ボヴァリー夫人」』、筑摩叢書.1988年)
A Fish in Water
Making Waves
The Language of Passion
Letters to a Young Novelist (木村榮一訳、『若い小説家に宛てた手紙』新潮社.2000年)
A Writer's Reality
La tentación de lo imposible – The Temptation of the Impossible (2004)

【バルガス・リョサ 新潮社】

バルガス=リョサ|新潮社

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